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私が行政書士を目指したきっかけ②

厚木の行政書士 安齋です。

 

前回の続きを書いていきたいと思います。

 

退職を決意したものの、周囲には私のように就職して1年で退職する友人・知人などおらず、相談してもイマイチな反応で一人で今後のことについて色々悩みました。

 

その中でまた一つ、出した答えは「手に職を付けよう」でした。

なぜ行政書士かというと弁護士はロースクールか予備試験が必要で、司法書士は3回チャレンジしたものの受験勉強もグダグダになり挫折。では、宅建と相性のよさそうなもの…。と考え行政書士に辿り着きました。ちなみに「カバチタレ!」は、ほとんど見ておらず、それはきっかけではありません。

 

法律事務所へ転職し、まず宅建を取りました。

そして法律事務所では約4年間お世話になりましたが、接客方法なども営業時代とはまた違った感じで刺激を受け、素晴らしいマナーを身に着けた先輩をお手本にみようみまねで必死に業務にあたっていました。今の行政書士資格はその法律事務所時代に取得しました。

 

しかし結局、20代で行政書士として独立・就職する勇気がなく、いつか資格を使って働きたいと悶々とした思いを抱えながら不動産会社で働いていました。

もちろん、そこでの経理の経験も事務所運営に生きている経験です!

 

 

今回の私の独立開業のきっかけにはいくつもありました。

結婚後に夫の住む町に引っ越し、当時の職場が片道2時間になったこと、開業を後押ししてくれる先輩行政書士とその先輩のお手伝いをさせていただき業務を垣間見れたこと、家族にも背中を押してもらったことなどが重なり、開業に一歩踏み出すことができました。

初めは自宅開業だった事務所を今の場所に移転したきっかけも、現在の事務所で先に長らく開業しておられた先輩行政書士が移転されるとお聞きし、移転後に入らせていただきました。

 

 

私の20代は早い時期での転職や、資格取得、車や奨学金のローン返済に追われ、あまり20代らしいことってしてないな、できてないなと周りをうらやんだり自分の状況を憂いたこともありましたが(途中、少しでも生活・老後の助けになればと思い、FPの勉強や株の勉強もしてみました。)色々な悩みを経験し、何とか乗り越え(時には持ち越しつつも)、私なりに新しい道を切り開き始めたかなと感じています。

 

開業後は業務の種類の多さに驚き、ご相談をいただくたびにアタフタしていますが、ネットや図書館、専門書を探し回り毎日必死に業務にあたっている状況ですが、これからも一所懸命に事務所運営、業務対応していく所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

最後に

転職を迷っていたり、転職の多さを引け目に感じたり、内定取り消しに合った方がいたら…

日本ではまだ、転職することにマイナスなイメージがありますし、途中、私も年齢的・実務経験的に不十分で「どっちつかずだね、雑用してきたんでしょ」と言われ、自分を見失うような感覚を感じた時期もありますが、いつでも自分の人生を切り開くのは自分だと思っています。常に上り調子は無理でも、生きていくうえで大切なことは「自分のことを自分で完全に諦めてはいけない」ことだと思って生きてきました。今、辛さを感じている方も、必ずまた道が開けると信じてほしいと思います。